中国とASEANのFTA=ポスト冷戦時代に最も成功した大国外交―米研究者

20081020_caoru01.jpg2010年1月7日、香港紙・亜洲時報は、毛沢東研究で知られる米バージニア大学のブラントリー・ウーマック教授の署名記事を掲載した。

ウーマック教授は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の自由貿易協定(FTA)をポスト冷戦時代において最も成功した大国外交と評価している。環球網が伝えた。

1月1日、中国とASEANのFTAが正式に発効した。

FTAがメリットをもたらすことは間違いないが、東南アジア諸国にとっては巨大な中国に飲み込まれるというリスクをも背負うことになる。

しかし1国ずつではなくASEANという地域機構を通じて中国と向き合うことでそのリスクは軽減された。



中国が主導する上海協力機構もそうであるように、中国は地域機構を通じた他国との協力を推進してきた。

加えて中国はかつて周恩来首相とインドのネルー首相が唱えた平和5原則を外交の基礎として位置づけ、他国の尊敬と信頼を集めている。こうした中国の姿勢がは20年にわたる外交的な成功につながり、ASEANとのFTA締結として結実した。

ただし今回の成功は終着点ではなく、新たな成功のはじまりに過ぎない。(翻訳・編集/KT)

引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100112-00000001-rcdc-cn

 

補足説明

【FTAとは】・・・ 自由貿易協定。

 

特定の複数国や地域において、関税を撤廃し、数量制限などの貿易障壁をなくすことで、自由な貿易を繁栄・発展させようという貿易上のルール。

 1990年代に締結が急増。代表的なFTAは北米自由貿易協定(NAFTA)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)など。

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