マスターエアーウェイビル(MAWB)番号とハウスエアーウェイビル(HAWB)番号

私は、飛行機を使って貨物輸送を手配する仕事をしています。

飛行機を使って輸送される貨物を航空貨物と言います。20081020_caoru01.jpg

 

航空貨物を運ぶ際、とても重要な番号があります。

それがマスターエアーウェイビル(MAWB)番号とハウスエアーウェイビル(HAWB)番号です。

 

【エアーウェイビルとは?】

 

まずは、エアーウェイビルについて、説明します。

エアーウェイビル(AIR WAYBILL:AWBと略します)とは、航空貨物の契約書・運送状のことです。

国内の宅急便も、送り状を使って配送しています。

同じようなシステムになります。

エアーウェイビル(AWB)をもとに、航空貨物は運送されます。

 

エアーウェイビル(AWB)には、番号が振られています。20081020_caoru01.jpg

その番号のことをエアーウェイビル(AWB)番号と言います。

エアーウェイビル(AWB)番号は、いったい何に使うのか?

それは、貨物が、現在どこにあるのかを確認するときに使います。

 

たとえば、貨物が到着を予定した日に、届いていない!

いったいどこにあるのだ?という時に、必要なのが・・・

マスターエアーウェイビル(MAWB)番号とハウスエアーウェイビル(HAWB)番号です。

 

【マスターエアーウェイビル(MAWB)番号・ハウスエアーウェイビル(HAWB)番号とは】

マスターエアーウェイビル(MAWB)番号とは、航空会社が発行する番号です。

この番号をもとに、どの飛行機に乗ったか追跡することができます。

ハウスエアーウェイビル(HAWB)番号とは混載業者が発行する番号です。

各荷主の貨物をまとめて一つの大型貨物に仕立てた際、各荷主の個々の貨物に割り当てる番号です。

 

混載業者とは、貨物を荷主の代わりに航空会社に貨物配送の手配をする業者です。

複数の荷主の貨物を手配することによって、安く貨物を運ぶことができます。

旅行で例えると、旅行代理店経由で航空券を買うと正規の値段より割引かれるのと同じです。

旅行代理店で大量に航空券を仕入れることにより、安くチケットを売ることができるんですね。

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マスターエアウェイビル
(MAWB)番号
航空会社が発行する番号
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ハウスエアーウェイビル(HAWB)番号
混載業者が発行する番号

貨物の流れを図解するとこんな感じ

 

 

MAWBとHAWBの関連性はこんな感じ


なお、MAWBは、航空会社が発行する番号なのでどの貨物にもつきます。

しかしながら、混載業者が貨物をまとめないで直接航空会社に単体で貨物を手配する場合は、ハウスエアーウェイビル(HAWB)番号が発行されないこともあります。

なぜならば、HAWBは混載業者が貨物をまとめた時に発行する番号だからです。

MAWBに一つの貨物しかないから、HAWBを割り振る必要がないんです。

 

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